Hawaii Diary in Nov.2010
ハワイ島周遊、激走1000キロの旅。< 後編 >
Day 1 11月28日(日)(日本時間)Before Departure
出発当日。
いつものように朝から支度の準備・・・・
の訳が無い。
いつものように、ゴルフ。
この日は予報では大荒れ、雪も混じる・・・
との事だったが、窓の外は日が射している。
仲間と家で待ち合わせゴルフ場へ。
しかし走らせるうちに雲行きがどんどん怪しくなり、雪がちらつき始めた。
道路もいつの間にかシャーベット状態に。
家からはもっとも近いゴルフ場。
わずか15分で到着すると、クラブハウスの前に車が2台。
見ると一緒にプレーする仲間達。
・・・・クローズだ。
芝生は真っ白、無理も無い。
しかし、そこであきらめない ゴルフバカ。
そこら中に電話をかけまくり、なんとか空いている所を探して直行。
北広島にあるそのゴルフ場は2、3台の車が止まっているだけ。
どうやら前から予報では大荒れだったのでほとんど客はいなかったらしい。
飛び込んでそのままプレーを開始した。
冷たく強い風が吹くもの、あらかじめ「大荒れ」と予測していただけに、時より晴れ間が広がる天気は思ったより上出来。
おまけにガラガラのゴルフ場は、この時期として珍しい「スループレー」で午後2時過ぎには終了した。
家に着いたのは午後3時。
「じゃあまた来週ゴルフ場で。」と、別れた。笑
午後4時。
新千歳空港に向けて出発。
いつもの事だが「何時出発」と言って、
その時間に出発出来ないのが、かみさん。
私は5分前行動が厳守の厳格な家庭に育ったものだから、この、「のんびりおばさん」の行動でいつも大げんかが始まる。近所の買い物ならともかく、特に時間厳守の旅行などでも決まって起きるので、腹を立てる。
この日も一日家にいたのに、ギリギリになってソワソワ動き出す。
車に乗って、ドライブギアに入れようとすると、「鍵をもう一度確認してくる」。
戻って来てようやく走らせようと、10メートル走った所で、「時計忘れた」。
これで、4時5分。
結婚して15年。
一度として先に出て待っていた事が無い。
ハワイへ行く車でけんかしなかった事が無い。
もはや治らないんだろうなぁ。
不治の病だ。
(私も短気と言えば短気なのだが・・・・)
一旦、空港近所のいつもの駐車場へ。
7日間3400円。
空港で出発まで2時間。
ここで荷物を預け、早速座席の確保へ。
既にeチケットですべての座席も取ってあるが、いつもの通り、ホノルル行きは非常口前のリクエスト。
今回も成功。
本屋へ行き、いつもの店でコーヒーを飲む。
定刻、午後6時40分、名古屋セントレアに向けて出発。
Day 1 11月28日(日)(日本時間) @Centrair
機内誌を読んであっという間の1時間50分。
到着後、そのまま国際線の乗り継ぎ。
「上で食事でも」と思っていたが、レストランはほとんどが午後9時まで。
かろうじて閉める直前の店で天ムスを買って頬張る。
中に入ってまもなく、登場開始のアナウンス。
以前の成田のように6時間も待たされると、これまたグッタリだが、ここまで慌ただしいと、それはそれで疲れる。
スタバでフラベチーノを飲んだだけ。
ちなみに空港職員さんが、
「ご搭乗のお客様、まもなく出発です!お急ぎください。」
と、声をかけまくっている中、うちの奥さん、
「トイレに行ってくるわ。」
「いい加減にしろ!」
と、一喝して私だけ一人さっさと搭乗、何食わぬ顔でその後やって来た。
(本気で「乗り遅れろ!」と思った。)
結局、すべての客が早めに搭乗したため、
定刻より早く出発する事になった。
危うく、かみさんのせいで「定刻通り」の出発になる所だった。
かみさん;「早く出る事もあるんだね。」
俺;「あるんだよ!!」。
予定飛行時間7時間5分。
最近の機内は充実している。
何と言っても好きなだけ映画が楽しめる。
この日の上映の中から目星を付けたのは3本。
レオナルド・デカプリオ、渡辺謙出演、
「インセプション」。
アンジェリーナ・ジョリー主演、
「Salt(ソルト)」
トム・クルーズ、キャメロン・ディアス主演、
「ナイト&デイ」
結局全部見た。
ぶっ続けで。
最後は意地で。笑
割とあっという間にホノルル国際空港に着。
「映画」っていいね。
Day 1 11月28日(日)(ハワイ時間)Honolulu ~ Big Island
ホノルル国際空港、到着。
国際線出口を出て、インターアイランドの搭乗口へ移動。
ハワイはいつもと変わらない歓迎ムード一色。(勝手にそう思っている)
ハワイ島への乗り継ぎも、eチケットで事前申し込みのためスムーズ。
荷物を再び預け、待ち合いスペースへ。
2時間の余裕を持っていたが、ここも若干イスに腰掛けただけで、すぐに搭乗へ。
そこからは45分ほどのフライトでハワイ島コナ空港着。
ほどなく荷物を受け取り、外のレンタカー会社へのピックアップ場所へ向かうと、すぐに迎えが来た。
結局振り返ると、千歳からほとんど無駄な時間が無い。
完璧な行程。
我ながら順調順調・・・と喜んでいたら、
何とレンタカー会社のデスク前が大混雑。
長蛇の列で、こればかりは打つ手無し。
一人一人の手続きに時間がかかるため、一時間ほど並んでいただろうか。
私は既に予約を済ませていたのでかなり早く済んだが、中にはじっくりと考える人もいれば、あれこれアドバイスを受ける人も。
さすがかなり安いレンタカー会社(ダラーレンタカー)だけに大人気だ。
3日間借りて保険料込みで190ドルほど。
(一日60ドル強)
この金額は他には見当たらなかった。
車に乗り込み、そこから宿泊先の
”Hilton Waikoloa Village” へ。
空港から車で約15分ほどか。
昨年宿泊したマリオットと同じ地区にあるため、既に行ったことがある。
実は10年程前にも、宿泊はしていないが行っている。
そのため迷う事無く、順調にチェックインすることができた。
ここのホテルは一言で言うと
「とにかく、でかい。」
どのくらいかと言うと、ホテル内の施設の間を
電車が走り、
小型のクルーザー船 が往復している。
もちろん歩いても行き来出来るのだが、
端から端までで30分位 かかるだろうか。
私のホテルは向かって一番右端、
「オーシャン・タワー」。
団子の断面図のように上から見ると2つの「くびれ」がある。
その一番、「海側」だ。
荷物を持ってフロントを出たが、これが大変。
まずは電車を待って、乗って、終点まで。
その後、エレベータで6階まで行き、さらにそこからくびれ一つ分(お団子2個分)歩かなければならない。
ようやく部屋に入ったのが、午後3時だった。
実はこれまでの所、朝のゴルフで起床してから、まともに睡眠を取っていない。
日本時間では朝の10時位。
つまり前日(日曜日)に朝7時に起きているから、27時間寝ていない。
(映画を3本も見るからだが)
それでもここで寝てしまうと、すべてがパ~~になる。恐怖の「時差ボケ」だ。
だから何としても夜まで起きていなければならない。着替えて、すぐに散歩に出る事にした。
とにかく広いヒルトン・ビレッジ。
外を歩いてみる事に。
海岸線を建物にそって歩き、
庭を見て、
花を見て、
海を見て、
猫を見て(なぜか猫がそこら中にいる)、
イルカを見て(専用プールにいて調教している)、
グル~~っと周ったら、
日没になった。
距離は何キロあったんだろう?
結局、最後までこの広さに順応出来なかった。
一旦、部屋に戻り、近所のショッピングモールに買い物と食事に行った。
ようやく長い一日が終了。
風呂に入ったら、寝てしまい、
溺れる所だった。
午後10過ぎ、のそのそとベッドに入り就寝。
時差ボケの心配は今回は無いだろう。
Day 2 11月29日(月) Mauna Kea Sunset Tour
心地良く目が覚めた。
恐る恐る時計を見た。
2:34
・・・・・・・・・・えっ?
まさか?
恐ろしくて、目をつむった。
無かった事にしたら、本当に眠りに入り、
次に目が覚めたのは8時だった。(良かった~~~)
実は今回の旅行は明確な目標がある。
昨年やり残した事をクリアする事。
「マウナケアサンセットツアー」に参加する事、
「キラウエア火山の見学」。
昨年は北回りコースで最北端(ハヴィ)を経由して東海岸のヒロまで行き、ワイメア経由の19号線でワイコロアに戻り、翌日は南回りコースでナアレフと言う街まで進み、同じ道を戻って来たのだ。
つまり地図を見るとわかるのだが、中央部と南東側の地区に足を踏み入れていない。
これがどこかと言うとマウナケアとキラウエア火山周辺なのだ。
3日間の行程で800キロを走破したにも関わらず、結局すべてを見ることができなかったのは「ビッグ・アイランド」ならでは。
確かに一周は数時間で周る事が出来るので無駄が多いのだが、それは細かく見てるから。
滝を見るのに山にはいってみたり、歩いたり、寄り道もするので、結局これだけかかる。
また、一応は事前にマウナケアも申し込むつもりだったのだが、前回は定員一杯だった為に参加出来なかった。(この話はまた後ほど)
本当は今年は違う島に行く予定だったが、昨年のやり残しがやはり気になり、結局ハワイ島に決めた。
ツアーの集合時間は午後12時50分。
それまでに朝食を済ませ、再び巨大な施設を見て回る。
予定時間の10分前に集合場所に着く。
間もなくして予定通りにバスが迎えに来た。
「マウナ・ケア・サンセットツアー」に参加。
定員は14名。
7組、満席のバスが出発。
サンセットと謳いながら、なぜに昼に出発するのか?
単純に遠いと言うせいもあるのだが、
実はそれ以外にも理由がある。
「マウナ・ケア」と言う山は
標高が4、200メートルもある。
つまり、富士山より高い のだ。
そのために酸素が薄い。
平地の60%位 なんだそう。
だから、途中3000メートル手前あたりで高度障害(高山病)にならないよう、一旦低い所で滞在し、体を慣らす必要があるのだ。
ガイドさんはKENさん。
父親がアメリカ人、母親が日本人のハーフ。
やたら日本語が上手い。
聞いたら日本でほとんど育ち、5年前に奥さん、子供達とハワイに移り住んだそうだ。
道中はハワイの雑学満載の話で盛り上がり、楽しく山を登り始めたが、途中から車のギアが上がらなくなり(オートマね)急遽、高度調整の場所、”Onizuka Visitor Center” で車交換する事になった。
4200メートルへ進む道中、低酸素に対する対処法をいろいろ授かる。
話を聞いていると、結構頭痛やふらつきなどを起こす人が多いらしい。
いつもの調子で走らない、呼吸は深く、ゆっくりと・・・など、予防法に加え、万が一、調子が悪くなったときの呼吸法なども聞きながら山頂を目指す。
マウナケアの山頂には世界中の天文台が並んでいる。
もちろん日本も「すばる天文台」があり、観測をしている。
天文台の中には入ることが出来ないが、
晴天率は95%超 !
ビジターセンターは雲の中だったが、
4000メートルを過ぎると雲の上になり、雲海が広がる景色を楽しめる。
途中アメリカの天文台の近くで降りたが、驚く事に無人なんだそうだ。
アメリカ本土にも同様の天文施設が8個あり、
すべてがオートメーションで同じ向きを向いている。
それにより三角測量のような形で観測を行っている。
(これによりハワイは北西に年間7~10センチ動いている事がはっきりとわかる)
〜 Tips 1 〜
Mauna Kea
マウナケアは太古の昔から「神の住む山」として、尊重されて来た。
そのため、本来は観光客をあまり入れたくないそうだ。
そこで、入山するために様々な制限を設けている。
入山するツアー会社はアメリカと日本で登録した8社のみ。
それぞれ「サンセット14名」、「サンライズ14名」を最大人数とする。
(個人での登頂はできるが、基本的に辞めた方が良い)
山頂はサンセット後、30分以内に降りる事。などなど、細かく決められている。神を崇める島、ハワイならではだろう。
ちなみにレンタカーでの登頂は出来ない事は無いのだが、途中からレンタカー会社の保険が下りないようになっており、万が一何かあってもいっさいの保証が無い。(その際の救急車や救急医療などは法外な値になる)
さらに上に行くと、舗装が途切れ、4輪駆動車でしか上がれない部分がある。
アメリカ人観光客は、レンタカーで知ってか知らずか上がってくる人が多いが、日本人はほとんどいない。
山頂は気温0度前後。
ツアー会社はダウンジャケットなどを用意しているので便利だ。
これから行く予定の人は必ず事前に日本で予約して出る事をお勧めします。
6時25分サンセットタイム。
あたりがオレンジ色の帯が広がる。
空の上部は青、次に雲を挟んで(この日は結構雲が遠くに広がった)オレンジと、グラデーションが見事だ。
歓声が上がる。
異常なテンションでジャンプしながら夕日をバックに撮影する集団がいた。
ちょっと気に食わない。
なんであそこまで大騒ぎしないといけないのか・・・
日没となり、3900メートル地点まで下る。
そこで、今度は星空観測。
実はあまり興味がなかったが、説明を聞いていると非常に面白かった。
レーザーポインターを使い、「この星は・・」と指すのですごくわかりやすい。
星座の言われなどを詳しく説明してくれる。
さらには望遠鏡で木星やその惑星などをみせてくれる。
この望遠鏡は優れもので、一度登録しておくとGPSを使って自動的に照準を合わせてくれ、さらに地球の自転に合わせて移動してくれるらしい。
夕焼けが無くなり、漆黒の闇が深まって行く中、反対に星がきれいに見え始めてくる。
明るい星しか見えなかった夜空は、時とともにだんだん星の数が増えて行き、気がつけば 大盤振る舞い、星の大安売り大感謝セールとなった。
天の川はまさに帯状に川の流れを作り出し、
これが世に言う 「満天の星空」 だ。
恐ろしい程の星の数。
それにしても、寒い。
さすがにほぼ氷点下に突入かと言う中だ、
ダウンを着ていても長時間いれば凍えてくる。
酸素も薄いので、自分が「まとも」なのかどうかも自信がなくなっていく感じだ。
運のいい事に我々14人は誰も体調を崩す事は無かった。
しかし別の組には、オニズカ・ビジターセンターでは、ふらふらしながら酔っぱらったように歩いている男性もいた。
かなり調子が悪くなったようだ。
午後9時30分くらいホテルまで戻り、
帰りにバスでもらったリリコイ(ハワイ語でパッションフルーツの事)マフィンを食べて終了。
さすがに疲れた。
風呂に入ると、そのまま何度も溺れかける。
起きていられない。
就寝。
ぐっすり寝て目が覚めたら・・・・・
午前3時だった・・・・・
また寝る。(寝れた。よかった!)
Day 3 11月30日(火) Around The Island
3日目。
今日は、昨日以上に大忙しの一日になる。
昨日は「疲れるマウナケア登頂」と言ってもバスに乗りっぱなし。
しかし、今日は私が「運転しながら島一周」の予定だ。
昨年は北回りと南回りのそれぞれで結局、
東海岸のヒロ~ナアレフの間は行くことができなかった。
ワイメア経由で出発。
北回りのコースだ。
朝8時前にワイコロアのホテルを出発。
まずはハワイでは『パニオロ』と言われるカウボーイの街、”Waimea” へ。
8時40分に到着。
さすがに店はまだ開いていない。
しばらく駐車場に車を止めて待機していると日本人の観光バスが到着。
店が開く前にドヤドヤと入っていく。
その集団に混じって、一緒に侵入。笑
欲しかった パラカ・シャツ を購入する。
〜 Tips 2 〜
冷房の島・ハワイ
「パラカ・シャツ」と言うのはアロハシャツの元祖とも言われていて、
簡単に言うとチェック柄のシャツなのだが、大昔の大量移民時代にプランテーションで働く人たちが着ていた作業服のことを言う。
今はハワイと言うとアロハシャツだが、その前の時代にはこのシャツが主流だったようだ。
ちなみにアロハシャツだが、現代でも「働く」ハワイアンにとっては定番のユニフォームだ。
それぞれの会社が独自のオリジナルのアロハシャツを持っていて、バスの運転手やホテルマンなどはほとんどが、そのアロハシャツを着ている。
しかし、「普段着」と言う点で言えば、あまり着ている印象は無い。
特に若い人たちは、ポリネシアン系も白人系もあまりアロハを着ていない。
主流は圧倒的に「Tシャツ」。
アロハシャツを着ている人は「ほぼ観光客」と見ていいのではないだろうか?
私も、実は必ずアロハシャツを購入するが、ハワイで着る事は無い。
ただし、必ず「寒い」と感じる時がある。
レストラン、ショッピング中の店、バスの中などは真冬の北海道並みに寒い。
山頂4200メートルに短パン・Tシャツで平気で登ってくるアメリカ人はものすごい暑がり。
その人たちに合わせる店内などは寒くて、いてもたってもいられない時がある。
必ず薄手のカーディガンや長袖のシャツは持っていこう。
その後、かみさんのリクエストのキルトショップに向かうが探しても見つからない。
結局あきらめて、午前10時に一路 ”Hilo” の町へ向かう。
これがまた遠い。
地図の上では内陸の町、ワイメアからは
「次の大きな町」
と言う感じだが、果てしなく続く道。
内陸から海沿いに出るので結構景色は楽しめるが、なかなか着かない。
到着は午前11時。
たかが1時間ちょっと思うかもしれないが、
信号はほぼ無し、平均時速で90キロ~100キロほどのスピードで、タダタダ走り続けるのは結構疲れるのだ。
〜 Tips 3 〜
法廷速度は・・・確認していない。
ただ流れに合わせて走ると、みんなだいたいハワイ島ではこのくらいのスピードだ。
「法廷速度を守る事が安全運転」と考えるドライバーは残念ながらハワイ島の運転には絶対に向かない。
多分運転すると相当後ろからあおられる事になる。注意。
午前11時10分、ヒロの町に到着。
昼ご飯は「ロコモコ」だ。
実は、ヒロはロコモコの 発祥の地。
残念ながら、そのレストランはもう無くなってしまったらしいが、その伝統を受け継ぐ店が、そこら中に存在するのがヒロの町らしい。
だからといって2件も3件も「はしご」するほど最近は食べられなくなった。
そこで選んだのが、
“Cafe 100”。
ワイキキで言う、「レインボー・ドライブイン」のような店なのだが、ロコには評判の店らしい。
車でダウンタウン周辺を走りながら探したが見つからず、一旦駐車後に歩いて探す事に。
ところがこの作戦が裏目に出た。
地図を見ながら歩くものの、なかなか見つからない。
方角や通りは合っているのだが、距離感がわからないため歩いても歩いても着かないのだ。
結局、ダウンタウンからかなり離れた場所にあり、しかもそれは「ドライブイン」なので、当然ながら「駐車場がある」事が行ってみてわかった。
しかし、メニューを見て驚いた。
一番上にある「ロコモコ」が
1.99ドル。つまり180円 。
(当時のレートは1ドル ≒ 90円)
2番目にあったのが「ダブルロコモコ」。
これで3ドル(270円)。
日本の感覚では180円の食事と言うと、
間違いなく質素で量はもちろん期待出来ない。
だから「ダブル」にしたのだが、
ダブルでも250円。
ところが、ダブルと言うのは何が「ダブル」かと言うと、目玉焼き2個とハンバーグも2個。もちろんご飯も多い。
「こ、これで250円?!」
と、驚く値段なのだ。
かみさんが180円のロコモコで十分。
それですら、かみさんは多すぎて、残した。
収入に関しては日本の方が遥かに高いであろうが、やはり食費にかかる金額は、
日本の「何分の一なんだろう?」
無駄も多いけど。
再びダウンタウンへ戻る。
帰りは心無しか早く感じた。
昨年も見た町中、しかし昨年は祝日でほとんどの店が休みだったため静かだったが、今年のヒロはずいぶん賑やかだった。
恐らく普段はこんな感じなんだろう。
かみさんが行きたかったキルトショップも見つけ、しこたま生地を買い、上機嫌。
約3時間の滞在後、ヒロの町を離れる。
時刻は午後2時を過ぎた。
このままではまた回りきれないかもしれない。
そんな不安がよぎる中、車を走らせる。
次に向かうのは ”Kilauea”。
多くの人に知られる,活火山。
現在も噴煙を上げている。
まずはインフォメーションセンターに行くと「略図」が貼ってある。
どうやら山を一周するドライブルートがあるのだが、現在は部分的にクローズされている。そのためどちらかから一周ではなく、インフォメーションセンターから右に行くか左に行くか選択しなければならない。
我々が選んだのは周回ルートから海岸部へと進むコースだ。
周回コースを走っていると
「1973」とか「1979」とか、
そこら中に看板がある。
過去に何度も噴火しているキラウエアは、甚大な被害をもたらしている。
その噴火した年が書かれているのだ。
木をなぎ倒し、道路を塞ぎ、すべての家や物を破壊し尽くす。
最後には溶岩だけが残る。
その流れたあとが今も残り、時代とともに真っ黒い溶岩は少しずつグレーに退色して行く。
そのため、一面すべて溶岩なのだが、古い溶岩の流れの上に新しい溶岩の流れがあり、
同じ溶岩でもグレーや黒のまだら模様となるのだ。
ドライブコースは現在は道路自体は作り直されているので走る事は可能なのだが、
二酸化炭素濃度が高くなったり、火山の活動状況で一時的に部分クローズされるのだ。
それにしても、
「地球とは思えない光景」
が果てしなく広がる。
行った事は無いが 火星 という感じか?
視界にはいるすべてが溶岩大地。
古い溶岩部分には若干の草木が生えているが、大木が育っている訳ではない。
車用のロードエンドまで行くと、そこからは歩ける道路が800メートル続いている。
最後は、
アスファルトの道路が溶岩に飲まれて寸断されている。
ここまで何と約30分近く車で走った。
その間、家などは一軒も無いし、周りはすべて溶岩。
ちょっと前までその溶岩は海に流れ、
急激に冷やされる事で白煙を上げていた。
(今もそう言う所が存在する)
トロピカル、極彩色に彩られたハワイとは別のハワイ。
しかし、噴火も、
「火の神様『ペレ』を怒らせた事で起きている。」
と言う神話があるあたりは、やはりハワイなのだ。
予定よりも時間がかかってしまったが、キラウエア火山も征服。
これであとは東海岸をナアレフまで南下すれば、2年がかりのハワイ島一周が完成する。
キラウエアにいる頃から雲行きが怪しくなっていた。
空は「どんより」と言うより「真っ黒」。
案の定、しばらく走らせると信じられないほどの雨が降って来た。
昨年もナアレフ周辺はスコールと言うより、土砂降りの雨に襲われていた。
この地帯は雨が多いのだ。
「ハワイ島は一日にしてすべての四季がある。」とも言われている。
ワイコロアやカイルアコナは比較的温暖。
ワイメアは「ワイメアミスト」と言われるほど、雨が多く、虹が多く出る。
ヒロもかなり雨が多いらしい。
マウナケアには 雪が積もる。
2回ともヒロは雨に当たらず済んだのだが、南部で2回とも雨にやられる。
厚い雲のせいで日が沈むのも早い。
結局6時30分頃にようやく西海岸に出ることができた。既に日が沈んでいた。
それにしても大きい島、ビッグアイランド。
走れども目的地に着かない事がしばしば。
最終目的地は マナゴホテル。
昨年行ったが見学だけして通過した老舗の日系のホテル。
ここで夕食を食べようと計画するがなかなか着かない。
さすがに眠気が襲い始めウトウトしているが時間があまりない。
かみさんが横で
叩いたり、つねったり
しながら道を急ぐ。
痛いっつぅの。
時刻は6時30分。
夕食のラストオーダーは7時30分。
1時間もあるのだが、間に合うかどうか?
距離感が全く無いので、ヒヤヒヤしながら走り続ける。
街頭も無い真っ暗なワインディングロード。
タダタダ前の車のライトをたよりに走り続け、なんとか7時過ぎに到着した。
ここの名物は
ポークチャップ。
注文すると、大きなどんぶりにご飯が山盛り入り(これがおひつ代わり)
しゃもじが刺されて(!)登場。
さらに
「おひたしみたいなもの」も付いてきた。
もちろん 箸。
アメリカ人も箸で食べる。
間も無く出てきたポークチャップ。
1900年代前半に建てられた宿泊兼レストラン。
当時の趣を残したままで経営者は世代交代し、
現在は従業員もほとんど日本とは無縁になっている。
そんな神秘的な世界で一度食事してみてはいかがでしょう。
ハワイに行ったらマナゴホテルへ是非。
食事をして少し体力回復。
その後はカイルア・コナの街を通り抜け、ホテルのあるワイコロアへ。
明日はワイキキへ移動。
土産物を少し買いに出かけて、就寝。
Day 4 12月1日(水) To Oahu Island
朝8時43分のハワイアンエアーラインズに搭乗の為、6時に起床。
今回は珍しくほとんど時差ボケしていない。
とにかく忙しいため昼間に寝られない。
だから時差ボケを起こしようがない。
朝からいい天気。
ホテルのラナイからマウナロアの山頂がはっきりと見える。
レンタカーを返すので7時にチェックアウト。
これまで私の泊まったホテルはチェックインの際にクレジットカードを提出する。
それで実は自動的に引き落とされるシステムとなっていて、チェックアウトの際にはレセプションデスクで領収書を渡されるだけ。
それでも日本に比べてずいぶん合理的かつシンプルだなぁと思っていたが、今回の宿泊先ワイコロア・ヒルトンはなんと、受付にさえ行かない。
朝には部屋に請求書と言うか、領収書と言うか、清算項目(電話代とか宿泊費、TAXなど)が詳細に書かれている用紙が届いていて、何も問題がなければ、そのままホテルを勝手にチェックアウトするのだ。
部屋はカードキーになっているが、2枚のうち1枚はキーボックスに落として、もう1枚で駐車場から車を出し、そのキーは頂ける。
(だと思う。英語で書いてあったから自信がないが。)
レンタカーを返し、空港へ。
コナ空港はホッタテ小屋みたいなもの。
大半が屋根無し。
主要部分のセキュリティの為、屋根つきの建物と囲い(ゲート)があるが、待合所も屋外。
実にのどか。
時間つぶしに食事をして搭乗。
飛行時間は42分。
ちなみに行きは43分。
1分早い。
トレードウィンドの影響か?
機内で出されるジュースは美味しい。
ちなみに今回は向かって左側の席に座った為、何も見えなかったが、右の席に座れば最東端の島ビッグアイランドからオアフ島までの間の島々、(マウイ、ラナイ、カホオラヴェ、モロカイ)を見る事が出来る。
座席指定はオアフに「向かって右側」を取るべし。
午前9時25分オアフ島ホノルル空港到着。
シャトルバスでワイキキのホテルへ向かう。
〜 Tips 4 〜
日記でも何度か説明しているが、
ホノルル空港からワイキキへ向かう方法はいくつかある。
タクシーだとだいたい40ドルくらい。(+TIP15%)。
シャトルバスを利用すれば片道9ドル。
(往復購入も出来る。その場合15ドル)
シャトルバスの場合、すべての乗客の宿泊先を循環するため、時間がかかる。
しかし、日本からの場合は大抵、朝着くため、そんなに早くホテルに行ってもチェックイン出来ない為、若干遠回りするくらいの時間つぶしがあっても別に悪くはない。
(ちなみにアーリーチェックインを日本で事前に頼んでいなくても、
ホテルの清掃状況などで午前中かなり早い時間に部屋に入れる事もある。)
この日私は空港でシャトルバスを30分近く待たされ、その後、次の停留所、国際線乗り場でバスは満員となり、かなり時間がかかった。
(旅行者の荷物は多いので積むのに時間がかかる)それが煩わしいと言う人はタクシーを使うのが無難だろう。
ホテルには11時にチェックイン。
3年ぶりの”Hyatt Regency Resort & Spa"。
34階、オーシャンフロント。
若干のリノベーションをしたらしく、綺麗になっていた。まずは早速ラナイへ。
眼下にはワイキキビーチ。
ダイアモンドヘッドが左手に見える。
相変わらずのにぎわい。
いつものワイキキだ。
日差しは強いが、少し風が強いだろうか?
前にもトレードウィンドが強く吹き荒れたことがあった。
でも別に今回のはそれほど支障はない。
・・・と思ったが、実はこの風があとで、
とんでもない事件を起こす事になる。
ひとまず街散策へ。
歩き慣れたカラカウア通りをアラモアナ方面へ。
いつもと変わらない表情を見せているハワイ・ホノルルだが、来るたびに変化している。
建物が壊されて新しくなったり、新しい店がオープンしたり、その変化はかなり激しい。
そんな中、新しく出来たショップで絵を一枚購入。
”Heather Brown” (ヘザーブラウン)
と言う、ハワイの女性画家の作品。
この人、ハワイ在住で、あっという間にハワイはもちろん、日本でもかなり有名なアーティストになった。
どちらかと言うとビビッドな色合いの作品が多いのだが、購入した一枚はソフトな色合いの作品。日本で行われたコンサート用に描いたもので、これまでの彼女の作品とはひと味違った味わいがある。額入りで購入したので船便で送ってもらう事にした。メッケモンの買い物だった。
彼女はジャックジョンソン主催の
”KOKUA FES 2008” のポスターのデザインも過去に手がけており、
日本に帰ってから早速ネットで購入した。
その後、カラカウア通りを抜けてフォート・デ・ラッシーまで抜け、ヒルトンホテル見学へ。
ハワイ島同様にヒルトンホテルは敷地面積が広大で、歩くだけで疲れる作りになっている。
庭にはプールやカフェ、ショップが建ち並び、
庭には植物が咲き誇り、なぜかペンギンを飼っている。
これもそうだがハワイ島のヒルトンと同じく「飛ばない鳥」も飼っている。
なんで飛んでいかないかはわからないが、「放し飼い」なのだ。
一通り歩いたあと、トロリーに乗りアラモアナへ。
実はショッピングセンターは頻繁に行くのだが、今回の目的はその道路を挟んだ向いにある、“Alamoana Beach Park” だ。
ロコの憩いの場でもあるアラモアナ・ビーチパークはサーフスポットとしても有名。
ビーチ横の公園ではバーベキューも許されていて、家族連れなどでもにぎわっている。
(パブリック・ビーチでは基本バーベキューは出来ないし、アルコールも飲めない。)
アラモアナビーチの横には ”Magic Island” がある。「アイランド」と言うが、島が浮かんでいる訳ではない。ここからの夕日をまだ見た事がなかったので出かけた。
ワイキキから近いとは言え、ローカル色の強いこの周辺。
家から車で来て、ジョギングする人が後を絶たない。
近くの芝生の公園では、子供たちがフットボールをやっていたり、高校生がラグビーをしていたり、砂浜では女性が一人でやって来て夕暮れまで寝そべって日焼けをしたり、
遠く沖ではパドルサーフィンに興じる人も。
先端まで行くとベンチに座ってボ~~ッと海を見つめているおばさん。
ワイキキの喧噪を離れて、かなりローカルムードが漂う。
周りには背の高いパームツリーや大きなオヒアレフアの木も花を咲かせている。
日没には少し早い3時過ぎにやって来て、そこで写真を撮り続けた。
日没は6時過ぎ。まだたっぷりと時間がある。
だけど、こういう時を過ごすのも大事。
何にもしない贅沢な時間。
それに耐えられる空間。
太陽は徐々に傾き始め、ベンチに座る人、パームツリーが逆光で黒く塗りつぶされる。
すべてが絵になる島、ハワイ。
水平線のすぐ上に雲がかかっている。
(多分、今日はそんなにサンセットは期待出来ないだろう。)陽が本格的に暮れ始める。
日光浴の女性は慣れた手つきで後片付けし、
水着の上に簡単な服を羽織り、家路に着く。
ライフガードも店閉まい。
「クラゲ注意」の看板を片付け、監視塔を閉めて帰って行く。
ビーチの中は気がつけば、ほとんど人がいなくなった。
逆にこの時間にジョギングにくる人もいる。
仕事帰りだろうか。
来週がホノルルマラソンと言うのも理由かもしれないが、ジョガーの多さにはびっくりする。
案の定、予想通り。
サンセットはあっけないものだった。
水平線に広がる厚みのある雲がオレンジ色に染めるのを拒み、気がつけば日没となっていた。
ビーチを離れる。
芝生の公園を横切り、道路を挟んだ向いにあるアラモアナショッピングセンターへ。
今日は夕食はいつもの通り質素にモールで食べる事にする。
私は食事に頓着があまりない。
好き嫌いは多いが「こだわり」は無い。
だから量は多いが、味はおおざっぱなアメリカの食事は抵抗がない。
肉こそ量はあまり食べられなくなったが、何となく美味しければそれでいい。
美味しさには「雰囲気」も加味される。
だから、アメリカで食べるハンバーガーは「美味しい」のだ。(どんな理屈だ?)
食事後、トロリーに乗ってカラカウア通りを通りながらホテルへ戻る。
街の大道芸人達は今日も元気だ。
また見慣れない連中も増えていた。
日本人の書道家がやって来て、一筆書いたりしたら、結構注目されそうなんだけどなぁ。
誰かやってみない?
ホテルに戻る。
撮った写真の整理。
毎日の日課。
夜に必ずパソコンに写真を移す。
ラナイに出ると少し寒い。
風が冷たい。
ハワイ島に比べると日差しが強く、日光に当たっているとジリジリと焦げて行く感じがするのだが、陰ると風が強いせいか、肌寒く感じる今年のワイキキ。
ドアを少し開けていると、その隙間から風がビュ~ビュ~とすごい音を立てている。
今日も一日よく歩きました。
就寝。
Day 5 12月2日(木)Shopping @ Waikiki
朝8時、少しゆっくり起床。
今日は特に予定無し。
「予定が特にない」と言うのは一昨年以来、久しぶり。
朝食は昨日の夜ABCストアで購入した「スパむすび」。
英語で書くと “SPAM MUSUBI”
「スパム」と言うハムがシャリにのった、見た目は寿司。
ハワイのロコ定番の軽食。
私は卵焼きが乗ったスペシャルバージョン。
部屋にずっといるのもなんだか寂しいので、とにかく外に出る。
今日もまずまずの天気。
ただ、今回のハワイは空模様が変わりやすい。
朝は日が射すもののいつの間にか曇ったり、また晴れたり。
絶えず雲が流れている。街の中にも強い風が頻繁に吹きおろす。
考えてみれば今年のワイキキビーチは見ていると綺麗な波が出来ている。
サーフィンはしないが「風が強いといい波が出来る」ので多分、そのせいだろう。
〜 Tips 5 〜
UGG
ちょっと買い物散策。
何気なく立寄ったのが、
今、日本でも大人気の ”UGG”。
オーストラリアのブランドだが、
高校生くらいの女の子がみんな履いている、ムートン製のブーツ。
日本では偽物(似せた物)が多いと思うが
(本物UGGは日本では結構高い)
元々はここが作った。
なんで常夏のハワイでムートンのブーツ?
と、思う人もいると思うが、
実はオーストラリアのサーファーが作ったもので、素足にムートンのブーツを履いたのが始まりらしい。
で、もちろん私は女子高生が履く靴など買わないが、ここは男性ものもあり、他にもいろんなタイプの靴も販売している。
しかも!!かなり安いのだ。(ほとんど一万円前後)
日本の半額近い値段。
正直言って「UGG?え~~~っ今更?!」って感じだったが、履いてみるとムートン特有の皮の柔らかさと、その質感が良いのだ。
思わずワークブーツとスリップオンを購入してしまった。
軽くて非常に履きやすい。
(国内には男性ものはあまり出回らない)
問題は「異常な程の混雑ぶり」。
毎朝、オープン時から閉店の時間過ぎても(午後11時過ぎまで)
ごった返している。
ガードマンをつけて、店員の数を増やして対応しているが、それでも入場規制をかけて店の外に客が並んでいる。
街散策へ出発。
カメラを持って一旦カピオラ二公園側の端まで行き、その後Uターン。
ロイヤル・ハワイアンセンターに入って、アイランド・ビンテージ・コーヒーの豆と本屋でハワイの本を購入。
今回はコーヒー豆をしこたま購入した。
ハワイ島ではフアラライ・エステイト、マウンテンサンダーなどのコナコーヒー。
ワイキキではアイランド・ビンテージ・コーヒー、コナ・マウンテン、ボルケーノ・コーヒー・・・。
様々なコーヒー会社がそれぞれのコーヒーを出している。
私の家では 一年分のコーヒー豆 を必ず購入してくるのだ。
(本当はそんなに長い時間保存するのは絶対に良くないらしいけど)
インターナショナルマーケットプレイスまで行き、必ず食べるチョイズ・キッチンの「スパイシーポークランチ」を買い、ホテルへ持ち帰る。
ちなみに、サイドの総菜類は数品の中からチョイス出来るのだが、キムチ、もやし、マカロニサラダなど、そのすべてが美味。
もちろん肉の味付けも絶品。
やっぱり美味い。
最高に美味い!!
100ドルの豪華夕食より絶対に旨いと思う。
(何度も書いているが、2018年現在:移転オープン)
食べると眠くなって来た。
疲労困憊。
かみさんはさらに「デューティーフリーに行く」と言い出したので、私はラナイでイスに腰掛けて休む事に。
ワイキキの太陽を浴びながらウトウト・・・
帰って来たかみさんに起こされたのはどれくらい経っていたのか?
最後にお土産を見に、再びアラモアナショッピングセンターへ。
ホント、買い物ばかり。
ワイキキにいると結局こうなる。
でもビッグアイランドなど十分にハワイの景色やドライブを堪能したので、これはこれで仕方が無い。
今夜、定例、ラジオの現地スタッフ・レイコとの食事だ。
場所はもちろん「田中オブ東京」。
なんで、ハワイまで行って日本食?と言う方もいるだろうが、「和食」と言う分類にはなるが、間違いなく日本には無い。
調理しながらエンターテインメントもするショーアップされた鉄板焼きだ。
それにしても燃やし過ぎだろう。FIRE!? 笑
今回レイコが連れて来たもう一人の現地スタッフは飯島寛子(ひろこ)さん。
ご存知の方も多いでしょう。
旦那さんはプロウィンドサーファーだった飯島夏樹さん。
映画にもなった「Life 天国で君に逢えたら」の作者。
残念ながら2005年にガンの為に亡くなっています。
寛子さんは現在、子供4人とハワイに住みDJとして活躍しています。
ハワイにいなかったら恐らくもっと子育ても大変で苦労や辛さを感じたのではないかなぁ。
そんな話もしながら、でもほとんどがバカ話だったり。
「札幌にも久しぶりに行きた~~い!」なんて話で盛り上がりました。
〜 Tips 6 〜
寛子さん、孤軍奮闘、頑張っています。
飯島夏樹さんのブログ。(現在は寛子さんが引き継ぎ執筆中です)
http://natsuki.air-nifty.com/natsuki/
小説ももちろんですが、是非ブログも読んであげてください。
夜も更け、二人と別れ、ホテルへ。
部屋に戻り、波の音を聞きながらラナイで夜のワイキキの街を撮影し、のんびり。
寂しさを感じながら、ゆっくりと過ごす。
いよいよ明日は帰国の途。
Day 6~7 12月3日(金) Double Rainbow
朝から天候が怪しい。
「怪しい」と言っても完全な曇り空ではなく、雲の分量が多い位。
北側に黒い雲があり、勢いよく流れている。
ワイキキ周辺にも細かい雨は降っては日が射している。
ダイアモンドヘッド側(東側)から日が射しながらも、細かい雨が降り続いていると言う事は、
『西側に見えるはずだ。』
ラナイに出て、西側を覗いてみたら、建物の影から半分だけ見えた。
『虹』だ。
虹が多く見えるハワイだが、条件がある。
雨が降る事、晴れている事。
2つが重ならないと綺麗な虹は見られない。
あいにくホテルのラナイからは前方の建物が邪魔し、アーチの半分しか見られなかった。
11時15分 JAL 083 中部名古屋行きにて帰国の為、ホテルを8時過ぎにチェックアウト。
一路タクシーで空港に向かう。
タクシーのドライバーはアジア系の女性。
H1を走っていると右側に綺麗な虹が見えた。
いくつになっても虹が見えると大はしゃぎしたくなる。
よく見ると虹の外側にもう一つ虹がかかっている。
『ダブルレインボー』だ。
ハワイではたまに見られると言うこの二重の虹だが、実は私は一度も見た事が無かった。
街をまたぐようにして綺麗にアーチをかける虹を見ただけで大満足なのに、それが「ダブルレインボー」と言うのは感動そのもの。
ハワイでは雨上がりは、空を見上げてみよう。
「ハワイに来て雨は残念。」
と言う気持ちを、一瞬で忘れさせてくれる。
虹をくぐるようにして車は進み、空港へ。
ここからが大変だ。
まずは空港で荷物を預けるのだがこれが毎回大渋滞。
何しろ何便も飛んでいる飛行機の乗客が数カ所のカウンターに一斉に集まる。
特に便によってカウンターは分けていないので、すべての乗客が集まるのだ。
だから時間によっては果てしなくこの行列に並ぶ事になる。
(そのため慣れていても早めに空港に行かないとあとでとんでもない事になる)
並んでいると航空会社のグランドホステス(以下;GH)が訪ねて来た。
GH:「お客様は何便をご利用でしょうか?」
私:「83便です。」
GH :「大変申し訳ありませんが、
悪天候のため83便はまだ到着しておりません。」
私:「(なんだ、遅れるのか・・・・・)何時出発ですか?」
GH:「到着がはっきりしません。」
私:「いつ頃になりそうですか?」
GH:「・・・・明日になるかと・・・・・」
私:「・・・・・・・汗(頭が真っ白)」
どうやら前日、日本で強い風が吹いたらしい。
そのため名古屋からの飛行機が飛べなかったらしいのだ。
「日本から飛んでいない」と言う事は、ハワイから乗る飛行機が無い事になる。
いわゆる「機材繰り」が出来ないって奴。
「成田線に乗り換えをお勧めします。」って事で、急いでカウンターへ。
上手く成田乗り換え成功し、しかも千歳への乗り継ぎも可能と言う事でホッと一安心。
で、あとでよく調べてみたら、
元々の予定が JL 083 HNL~NGO~11時15分発で日本時間16時5分着。
乗り換えた便 JL 073 HNL~NRT~ 11時50分発で日本時間16時5分着。
なんと、日本に着く時間は同じだった。(名古屋の方が遠いから)
さらに名古屋は JL3117 19時30分発で、 千歳に21時10分着。
ところが成田は JL3047 18時40分発で、 千歳に20時20分着。
結局、成田経由の方が名古屋(中部)より早く帰って来れた事になった。
災い転じて福となる。
空港の中では日系のお年寄りが、
あと一ヶ月を切ったクリスマスを前に歌を唄っていた。
搭乗。
ちなみにホノルル~名古屋は機内のエンターテインメントシステムはMAGIC 3で、
ホノルル~成田はMAGIC 2。
MAGIC 3は席ごとに映画をいつ何時でも最初からスタートし視聴出来るが、MAGIC 2は自動的に機内一斉に再生されているので見落とすと途中からの視聴になる。
好きな時に好きなだけと言う点ではMAGIC3(名古屋線)の方が見やすい。
帰りは
シルベスター・スタローン主演;「エクスペンダブルズ」、
ジュリア・ロバーツ主演;「食べて、祈って、恋をして」、
ラッセル・クロウ「ロビンフッド」
3本を立て続けに見て約6時間。
離着陸の時間を差し引くと、それ以外はほとんど映画を見ていると着いてしまう感じだ。
今回もいろいろあった、ハワイの旅。
トラブルも旅の楽しみの一つ。
そして、今回は見るだけだった、
“Double Rainbow”
を写真に撮る事を目標に
再び。ハワイへ。
To Be Continued... Next Year.