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Hawaii Diary in Sep.2009

ハワイ島周遊、激走1000キロの旅。< 前編 >

 

Day 1 9月6日(日)(日本時間)  Before Departure

出発当日。
朝6時起床。
出発時間は午後の4時発、関空行き。
時間があるので懲りずにゴルフへ。
予想最高気温は札幌25度だったが全く行か
ず。
肌寒さが残る一日となる。
順調にラウンド終了後、2時前には帰宅。

その後、空港に出発。
長期滞在で必ず使う空港周辺のパーキングへ。
一週間3、600円。少し値上げしたか・・・。

知人に頼んでチケットを取ってもらった。
チケットは
『eチケット』といい、発券をしない。
前日までのメールでやり取りをして、
添付されていた書類をプリントアウト。
これで完了。

・・・・アナログ人間の私は不安でならない。

関空まで、関空からホノルル、さらにはホノルルからハワイ島コナまですべてが、
自分でプリントアウトした「この紙切れ一枚」で予約済みって言うんだから「本当に大丈夫か?」と疑ってしまう。

ちなみにホテルもハワイの知り合いに頼み、

メールでコンファメーション番号が送られて来た。それも プリントアウト。

事前に予約したレンタカーも国内の会社に電話をして、その後、届いたメールを プリントアウトして、現地にて改めて確認作業を行い、借りる。

つまり
「プリントアウト」が必須作業なのだ。
プリンターの無い人は辛い世の中だ。
当日、印刷しようとして、

インク切れには気をつけよう。

 

Day 1  9月6日(日)(日本時間)@KIX(関西国際空港)

今回はここ数年と違い、セントレア(名古屋)を使わない。
今回は
KIX(関西国際空港)を利用。
なぜかセントレア便が取れなかったらしい。
知っての通り、日本は2週間後19日から23日まで5連休シルバーウィークが始まる。
その直前のこの時期に仕事を休んで海外旅行に行くのは俺くらいだと思っていた。
ところが結構いるらしい。

ヒマなのか、自由人が多いのか・・・・
またこの後さらに5連休?・・・

うらやましい・・・

と、言うか休み過ぎだろ?

地図を見るとあらためてわかると思うが、
名古屋→関西と行けば行くほどにハワイから遠くなっている事にお気づきだろうか?


直行便が出ているときは実は乗り継ぎの不便さもない上に、飛行距離もはるかに短かったのである。
今回の関空経由は

千歳→関空が2時間10分、

さらに

関空→ホノルルが7時間55分。
確か去年の名古屋セントレアは6時間台で到着したはずだから
1時間以上の差が出るのだ。しかも関空での乗り継ぎの待ち時間が約3時間。
セントレアは2時間ほどだったからここでも一時間損をする事になる。
あらためて直行便のときは良かったと涙するのであった。

ただ乗り継ぎ便を利用する事で良い事もある。
前回のセントレア発もそうだったが
非常口前の席(足が伸ばせる席)が取りやすいのだ。
これは多分フライト時間までかなり早い段階で座席を指定出来るからだと思われる。
名古屋から乗る人は午後9時25分の出発に対して
6時間半前に空港にやってこない。
おそらくその人達よりもかなり早い時間(午後3時頃)に千歳で座席を抑えるため、
良い席が取れやすいのだ。
とにかく待つ事も辛いが、狭い飛行機の席に缶詰が一番辛い。

なんとしても足の延ばせる席を確保する事に全神経を集中させて出発の準備をしたい。
(ちなみにパックツアーの場合は席の確保はほとんど出来ません)

 

Day 1  9月6日(日)   Departure For Honolulu Int’l Airport

千歳を定刻で出発。関空到着後、約3時間の時間つぶし。
カード会社のラウンジでくつろぐ。

(ちなみにこれまで同伴者も一緒にタダで入れたが、今回は同伴者1000円になっていた。)
私は妻もカードを持っていたので二人タダだったが、
そうでは無い人はどこかの喫茶店に入って2人でコーヒーでも飲んだ方が安上がりかも知れない。

ゲートに向かうのに空港内を走る
電車に。
何分だろうか?

はっきり言って 無駄な設備。
乗ったのはわずか5人。

なのに 電車。

「動く歩道」くらいで十分じゃないのかね?
どうも
「関西」って無駄使い の印象があるなぁ。

午後9時25分出発。
朝早く起きてゴルフをして体力を使いまくったおかげで、睡魔がすぐにやってくる。
一眠りした後に夕食。

ところがその食事に異変が。
以前は聞かれていた「チキン」と「ビーフ」などの食事のバリエーションが無くなった。
出された食事も質素そのもの。

経営が不安視されている某国内航空会社、無駄を排除と言うところか。

それはそれで構わないんだけど。

札幌~東京でおもちゃをくれた40年前が懐かしい。

飛行機に乗る事には夢があったなぁ。


上映映画はターミネーター4。

その後はダラダラと過ごしているうちに到着。

(この文章程、あっという間には着かないが)


入国審査などを通過。(やはり税関は混)
いったん荷物を受け取り、チェックをしてそのまま再び隣島行きの預け場所に。
国際線の到着からしばらく歩いて、今度はハワイ島行きの飛行機の乗り場へ。

 

オアフ以外の島へ行くのは3年ぶりだろうか。
その時はカウアイ島へ。

ハワイ島へ行くのは多分8年か9年ぶりだ。

 

しばらくの待ち時間。

インターアイランドの待合所はほとんどが地元の人、及びメインランドからの観光客。

日本人はあまりいない。
特にコナ空港は成田から直行便があるのでそっちを使う人も多いだろう。

(2018年現在:一旦休止になったコナ線は再び復活し運行中)


しかし成田空港嫌い(千歳→成田の便が少なく、待ち時間が長いためダイッ嫌い!)

な私はホノルル乗り換えを選んだ。
ホノルル12時30分発、コナ空港着1時13分。
運行時間43分。

疲労でボ~~ッとしながら乗ると、

あっという間に着いてしまう。
今回の目的地、ハワイ島コナ。

あの「コナ・コーヒー」で有名な場所だ。
そういえば「コナ・コーヒー」と言ったら、

インスタントの「粉」コーヒー だと思っていた人がいたなぁ。

 

Day 1  9月6日(日)(ハワイ時間) Make A Reservation

とにかく長い一日。
飛行機で長い間飛んでも、時間が日付変更線によって巻き戻されるため
、いつまで経っても9月6日。
6日の夜に出発して、着くのは6日の昼。
ホノルル滞在ならアーリーチェックインでとっくにホテルに入っている時間だ。


空港の外に出て、すぐ近くにあるレンタカー会社へ。

空港の正面に各社の送迎バスがやってくる。

私が借りたのはハーツレンタカー。

事前に国内で申し込んでおいた。

実は最初はホームページで申し込む予定だったが、怖くなって辞めた経緯がある。


と言うのも、

ホノルルからハワイ島への飛行機を自分でインターネット予約しようと試みたが

上手く出来なかった。
インターネット回線がスムーズでなかったせいか、
何度か フリーズ してしまったのだ。


「何度か・・・」と簡単に言うが、

よりによって、

カード番号などを打ち込んだ後だからややこしい。
 

最後の最後、すべて打ち込み、契約をクリックすると、

グルグルグルグル。

あれなんて言うのかなぁ、「虹色グルグル」・・・・止まらない。
普通ならそれならそれで大丈夫だと思うんだが、
厄介な事に

「コングラチュレーション!」

と言うアナウンスとともに、

20ドルのクーポン券まで当選している。


何がなんだかさっぱりわからない。
申し込んだと思い込んで、いざホノルルで

「予約されていません」と言われても困るので結局、旅行業者さんに頼む事にしたのだった。

普通は何かしらの確認のメー ルが来るはずで、

それが来ていないから大丈夫だろうとタカをくくっているのだが、もし、あれで予約になっていたとすると、

帰国後、1ヶ月して、忘れた頃に私のカードからのべ8人分くらい、

約10万円のレンタカーの請求書がくる事になる

はたして?

(結局、10万円の請求はこなかった。笑)

話が横にそれたが、

そんなことがあったので、もうネットを使って予約をするのが怖くなり、ハーツレンタカーの日本支社に電話予約したのだった。
電話してみると以外と簡単。

相手もちろん日本人だし。

あれなら苦労してネットで予約する必要なんて全く無し。

余計な事で悩む必要も無い。

前もって車種も決めてあるし、料金も明確。
ちなみに4日間で340ドルほど。(保険料込み)

保険料込みで一日100ドル以上が相場だが複数日借りると若干割引される)

〜 Tips 1 〜

ハワイでレンタカーを借りる際に。

ハワイでのレンタカーは車のレンタル料とほぼ同額ほどの保険料がかかる。

(業者などによってはすべて込み込みの所もある)

そこをケチると万が一の場合大変な事になる。

しかし何項目かある保険のカテゴリーすべてが必要かと言うとそうでもない。

またクレジットカードによってはレンタカーの保険も適用されているので

持っている場合は確認してみるべき。

人によっては2重3重に保険に加入してしまっている事も多いそうだ。

 

Day 1  9月6日(日)(日本時間)Kona ~ Waikoloa

借りた車で早速ホテルへ向かう。

道はだいたいわかってる。

最初の曲がり角を曲がった後、間違ったが(笑)
後はすぐに慣れる。

 

私は今回2回目だからわかっていたが、

「ハワイ」と言われ思い描くイメージと「ハワイ島」の景色はびっくりする位に違う。
ヤシの木、トロピカル、原色・・・ハワイに持つイメージは「鮮やか」だ。
しかしハワイ島を周ると、あまりの
「黒さ」にびっくりする。
とにかく
黒い。下手すると視界の中すべてが黒い。

真っ黒。


と言うのも「火山」のせいだ。

 

ご存知、キラウエア。

 

現在も溶岩を噴き出す活火山。

現役バリバリ。
山の周辺は今も赤い溶岩が流れているが、それ以外の部分は一時流れた溶岩が冷えて黒くなっている。(ハワイ島には白砂のビーチはほとんど無い。)
火山は数年に一度大噴火を起こし、街や家を飲み尽くしている。

道路ももちろん寸断されるのだが、人々は復興に力を入れ、これまで何度も新しい道を造って来た。だから溶岩の黒い岩が両サイドを果てしなく囲む中、一本の道が今も続いている。
 

 

遠い昔に溶岩が流れた所は植物が生えていたり、既に茶色く変色した岩が転がり、新しい溶岩が流れて来たところは真っ黒い溶岩が山から海に向かって帯を作る。
上から見るとその時の溶岩の気まぐれか、風のいたずらなのかはわからないが、

溶岩が縞模様になっているのだ。

コナ空港から宿泊先のワイコロアは約18マイル(30キロ弱)。
どんな運転に自信が無い人でも走れるようなまっすぐの道が果てしなく続く。

ただし溶岩の上に舗装をしているので上下には「畝っている」。
フアラライを過ぎて間もなくするとワイコロア・リゾートに到着。

 

 

ちなみにフアラライやワイコロアはリゾート地として再開発。

溶岩が海に注ぐ黒い岩地を整備し、緑地化し、ホテルを造り、ゴルフ場を造成している。

この日は長い初日と言う事もあり、

夕方に近所のショッピング、レストラン街を少し見て歩いて、ハワイの魚マヒマヒのフィッシュ&チップスを食べ、部屋でくつろいだ。
 

さすがに疲れ、夜9時過ぎ就寝。

ベッドに横になってすぐ記憶が飛ぶ。

ところで、ここ数年は初日の深夜に目が覚めてそれ以来完全に時差ボケしまくるハワイ。

今年はどうなるんだろうかとちょっと心配。

 

Day 2  9月7日(月) Waikoloa ~ Hilo

初日の夜はグッスリ。

深い眠りから覚め時計を見ると午前0時。
一瞬焦ったが起きずにベッドの中で頑張ると再び眠りにつく事が出来た。

遮光カーテンのせいで明かりが入ってこない中、起きると午前7時。

その後、着替えをしてホテルのラウンジでコーヒーとクッキーを一枚購入し食べる。

車に乗り込み出発。
 ひとまず目的地は島の反対側にある大きな街
ヒロ。


「ひとまず」と言うのはヒロまでの距離感が無いのだ。 

オアフは半日あれば写真を撮り、観光しながらほぼ半周出来るのはわかっている。
朝出れば夕方前にはホテルに戻れる。

しかし、ハワイ島はハワイ諸島の中では一番大きい。

さらに道路の流れがどれくらいなのかもわからない。

観光で止めながら走らせて、どの位行けるのか見当がつかないのだ。

ワイコロアを出発し、19号線を北上。

右手には4000メートルを越えるマウナケアの裾野が続いていて、左手には海岸が続く。

朝から青空が広がり、遥か遠く水平線もきれいに見られる。

カワイハエと言う街から国道19号は山脈を横切るが、そこもさらに州道270号で北上していく。

出発から約一時間で最北の街 ”Hawi” 着。

 

街を過ぎると古い建物が散在し、ハヴィの隣町カパアウにはホノルルにある事でも知られるカメハメハ像 がある。

実はこの像、

ヨーロッパから運んでくる時に船が沈没行方不明になったが、

その後この像を海底から見つけだし、

この街に運ばれて来たと言う像なのだ。
 

日系の人が100年以上も前から住んでいた町で、今も「Nanbu」などの日本の名字が看板に並んでいる。

 

そこからさらに270号をロードエンドまで行ってみる。

終点は ”Pololu Valley”。

渓谷で高さはかなりありビーチまでは約15分ほど。
そこに車を止めてトレッキングやボディボード、果ては犬の散歩に向かう人も。
下まで行く勇気はもちろんなく、再びハヴィに戻り分岐から南下。

 

コハラ山脈の尾根伝いにワイメアまで250号を走る。

あたりは一面の牧草地帯で牛があちこちで飼われている。
見えるのは海、溶岩の黒い土地、草の生えた牧草地帯のみ。

ワインディングロードをタダタダひた走る。

 

Day 2  9月7日(月) “Honokaa Boy”

再び19号線と交差するのがワイメアの街。
この周辺はパーカーさんが代々牧場を経営し事業を広げた地なんだそう。
ちなみにハワイにいるカウボーイは

「パニオロ」

と呼ばれ、かなりの歴史をもつ。
その第一人者がパーカーさんなのだ。

ウエスタンブーツが好きな私。

ここで「買っておけば良かった」と後で後悔する事に。

ワイメアの街をほぼ素通りし、今度は東側の海岸線へ向かう。
向かう街は
"Honokaa"(ホノカア)。 

昨年 「ホノカア・ボーイ」 と言う映画が作られ、一躍日本で有名になった街。
オールドタウンの町並みは古き良きハワイを満喫させてくれる。

1927年に建てられた バンク・オブ・ハワイ。

 

1930年に建てられた映画の舞台になったホノカア・シアター。

 

古い教会やなんと「本願寺」まで。

70年近い木造の建物群はスクラップ&ビルドが好きな日本人には驚きだし、生まれるはるか前なのに不思議と懐かしい感じがする。 

 

事前の調査でここにはアンティークショップがあり、集めているファイアーキングのコーヒーカップが売られている事がわかっていた。

その店に行ってみると店の玄関は大きな倉庫の扉のようになっていて閉まっていた。

店先で椅子に腰掛けていたおばさんに話しかけてみると

「今日は祝日で閉まっているよ。いつまでいるんだい?」との事。

「明日にはホノルルに行く。」

と言うと、一瞬顔を見て、

 

「O.K!」

と言い、突然その巨大な扉を50センチほどだろうか開け始めた。

 

どうやら彼女はこの店のオーナーらしい。

薄暗い店内を奥まで進むと、

「私はね、ヒロに住んでいるんだが、遠いのでここで寝起きしているんだ」と

罰悪そうに店の中にあるベッドを直していた。

(店の中で寝起きしてる)


ショーケースに入っているファイヤーキングのコーヒーカップを指差して

「ここだよ」と教えたかと思うと、踵を返し、 
「いまテニスのUSオープンを見ているから

 何かあったら呼んで頂戴。」

と言う。


・ ・・・呆然。

商品の山の中、見た事も無い客らしき人を閉まっているのに開けて招き入れ、

自分はテニスのゲームが見たいから

「用があれば呼べ」と言い引っ込む。
しかしその店主のおばさんはちょっと中に入っただけですぐに引き返して来て

映画「ホノカア・ボーイ」の話をし始めた。

写真を取り出し説明する。
「この人は作家のレオ」

(原作者の吉田玲雄)

「この人は倍賞千恵子さん」

(見ればわかるって!)
「この店も映った。」・・・・

 

なぜか30年以上前と思われる倍賞千恵子さんが歌うサイン入りCDまで登場し、たのしそうに話す。
買い物はとっくに終わったのに店を「さっさと出て行け」では無く、

「パパイヤは好きか?」と言い、

店に置いてあった数個のパパイヤのうち良さそうなものを渡し、

「パッションフルーツって知っているかい?」と言い、

いったん消えると今度は紫色の卵の一回り大きい実を持って現れる。
そして、

「切ってパパイヤに乗せて食べると美味しいよ」

と言い、くれた。

「何なんだ?!この店は?」

お礼にたまたま持ち合わせていた

「ジャガポックル」をプレゼントすると

ものすごく喜んでくれた。
お礼を言い、外に出ると、
再び大きな重い扉を閉めて中に引っ込んだおばさん。
良いおばさんだったなぁ。

人っていつ頃から物事を色眼鏡で見るようになってしまうんだろう?


日差しは強くまぶしくても、サングラスをしていても色眼鏡は良くないなぁ。
あらためてありがとう。

60年代製、1個18ドルのファイヤーキングのカップは

2個で30ドル

勝手にまけてくれた。

大事に使わせてもらいます。

再び19号の海岸線を車を走らせる。

“Honomu”と言う街の周辺は渓谷が続く。
運転者はよそ見は禁物だが、ふと横を見るとかなりの高さを車は走り、
滝があったり、群生林が遠くまで見渡せる。


ホノムの街もオールドタウン。

ISHIGOさんなどの日系人経営の建物も。
あらためて100年ほど前から
、多くの日本人が夢を抱いてハワイに渡り、様々なところで頑張っていた事を思い知らされる。


そこから内陸に少し入るとアカカ滝。
 

 

車を置いて約10分ほど原生林の中を歩くと突然現れる滝。
100数メートルの落下はなかなかの迫力。

周りの植物も注視するといろんな実がなっていたり、きれいな花も咲いている。
 

バナナの花。

 

Day 2  9月7日(月) Old Town "Hilo"

その後再び来た道を戻り19号へ。
海岸をしばらく走ると東海岸最大の街ヒロへ。


ハワイ島に来て、

『ヒロが、ヒロへ行かないわけにはいかない。』
ところが!行ってみて驚いた。


長閑(のどか)だ。長閑すぎる。
の中を散策。・・・・・のどかだ。

と言うか、人がいない。

 

と、言うか・・・店が営業していない。


実はこの日(9月の第1月曜日)は Labor Day(レイバー・デー)。

日本で言うところの 勤労感謝の日。
そのためになんと!ほとんどの店が休み。
だから人がいないのである。

 

観光で成り立つ地は祝日や休日が書き入れ時と考えるのは実はすべてではない。
以前住んでいたカナダではデパートでさえ、

何と日曜日は休みだったし(ちなみに土曜日は店じまいが早かった)
ひょっとしたらすべての祝日を休みにしていないのかも知れないが、
この日は「勤労感謝の日だから当然休み」だったのかも。
やっている店を探すことができないほど一斉に店が閉まっていた。

(アメリカは観光地であっても、休みに関しては容赦ない)


ヒロに行ったら是非一枚欲しかった、

アロハシャツの店「シグ・ゼーン」も電気が消えて真っ暗。
レストランも閉店。

それでも古い町並みの写真を何枚か撮って散策。

 

この日のヒロは快晴。

比較的雨の多い事で知られるヒロだがそれだけが唯一の救いか。
食事は街から少し離れたところにあるブレインズ・ドライブインへ。

近くには整備工場などが建ち並ぶ。

その一角にあるブレインズ。

 

ヒロは ロコモコ発祥の地。

行ってびっくり、種類がたくさん。
ロコモコと言えばご飯の上にハンバーグが乗って、その上に目玉焼きそしてグレービーソースをかけてあるのだが、
ここのはハンバーグの変わりにソーセージだったり、卵がスクランブルエッグだったり、バリエーションが豊富。
迷ってしまう事間違い無し。
私はスクランブルエッグとポーチュギーソーセージのロコモコを食べる。
あまりにも腹が減っていたため写真を撮るのを忘れる。

本当はここヒロからサウスヒロ経由でマウナケアを回り込むように島を横断、
ホテルに戻ろうと思っていたのだが、もう少し東海岸を南下する事に。
11号を下りマカダミアナッツで有名な

『マウナ・ロア』 ビジターセンターへ。
 

 

“Keaau”(ケアアウ)と言う街の手前から中に入ってくと、一本道が数キロ続く。

両側には同じ種類の樹が植えられている。

見るとそれはすべてマカダミアナッツの木。

 

車を止めて木を見ると直径2~3センチ位の実がなっている。

時期が来るとその実は落ち、その落ちた実を収穫するらしい。

さぁ今日は帰ろう。
ここからの最短ルートはヒロまで戻り200号を使ってマウナケアを回るコース。
ただしドライブマップを見ると、

「レンタカー会社によっては通行禁止」と書いてある。
・・・・一体どんな道なんだ?

日も暮れようとしている中、ちょっと不安が。
とにかくヒロへ向かうがそこの分岐を見失い、

結局来た道を帰る事になってしまった。
だから「レンタカー会社によっては通行禁止」の道は
わからずじまい。
 

ホノカアを通り過ぎ”Waimea”の街に入る頃に少し雨が降る。
ワイメアは元々霧が多く、
雨もよく降るところらしいのだが、ここまで全く雨に当たらずに来ていた。
一見残念な雨だが、恩恵も。

「虹」だ。

ワイメアの牧場にきれいな虹がかかった。

思わず車を止め、見入る。
道を間違ったおかげで恩恵を得る。

私の人生そのものかも知れない。
思い通りに行かずとも、
思わぬところで「災い転じて福」となる。

 

Day 2  9月7日(月) Hapuna Beach

夕日が沈むのに間に合うように西海岸に一気に向かう。
突き当たってすぐにあるのが

"Hapuna Beach"。

 

ハプナ・ビーチは世界のベストビーチにも選ばれた事もあると言う。
駐車場からビーチまでは大幅な工事中。

しばらくすると、より整備されてきれいになる事だろうが、ビーチ自体は今でも十分の美しさだ。
しかも質素。


オアフのラニカイ・ビーチもそうだが、

美しさで選ばれるビーチと言うのは設備が整っているとか、おしゃれな海の家があるとかでは全く無い。
案内も無いし、専用の駐車場すら無いのだ。


それだけ多く人に親しまれ、観光客もくるんだから、やり方によっては商売になるのにいっさい迎合しない。
そんな事より、その美しさをどうやれば維持出来るのか?を第一に考えている。
日曜日に休みの商店しかり、アメリカ人は商魂が無いのかね?
素敵な事なんだけれどもさ。

ボディボードにいそしむ男性たち、

 

ただ、座って、話すカップル、
砂遊びをする子供の背景で日が沈んでいく。

 

水平線に沈むのがきれいに見える。

ワイキキではあまり見たことが無い。
柄にも無く感激の一瞬。

言葉少なに息をのむ瞬間だ。
ハプナビーチを離れホテルのあるワイコロアへ。
まだ強烈な赤みを残す空が、

私たちの帰りを待っていてくれた。

 

2日目が終わる。

~ Tips 2 ~

2日目 全行程 所要時間:約11時間

走行距離:約280マイル ( approx : 448キロ )

2日間トータル:296マイル ( approx : 473キロ )

 

Day 3  9月8日(火) Waikoloa ~ Captain Cook

午前7時。
今日も早い起床。
いつもの事だが普段には考えられないほど目覚めが良い。
遮光カーテンで朝陽が入る訳でもないのに、

目覚まし時計のアラーム一発で目が覚める。
 

普段はなぜ起きられないんだろう?
今日も朝から天気が良い。

青空が広がっている。
顔を洗い、ホテルの庭に出る。

プールの奥にはビーチが広がる。
 

 

ホテルの周りには溶岩がゴロゴロしているが、

整備されたホテルの中では全く感じさせない。
「白砂」もおそらく運び入れたものだろう。
ラスベガスも砂漠の中に作られた巨大なオアシスなのだが、
ここもまさにそう。
アメリカの底力をこんなところにも感じる。

ドライブも2日目。
今日はワイコロアから南下だ。
コナ空港の前を通り過ぎ、まずは一番栄えている街
”Kailua Kona” へ。


以前来た時はこの街にあるキング・カメハメハホテルに宿泊している。
無料のパーキングに車を入れて

(日中は混んでいて、なかなか入れられない)

散策へ。
街はコンパクトで歩きやすい。
メインストリートの海沿いのアリィ・ドライブ沿いに店が建ち並ぶ。
店もかわいらしい建物が多いが、教会や植物もいちいち絵になる。

 

食事はアリイドライブ沿いに立つオープンテラスのレストラン。
2階にあるため眺めもいい。 

空いていれば優先的に海沿いの席を用意してくれる。

私の直後に入ったカップルは残念ながら満席だった。

食事をした後、カイルア・コナを後にする。
一段上がった高台の海沿いを南下して走る。
カイルア・コナからヒロまで続く11号、

「行ければヒロまで」と思っていたが時間の計算がつかない。
ひとまず行けるところまでとする事に。

コナを出てすぐに通るのが

「コーヒーベルト」と言われる地帯。
コナコーヒーの生産をしている農場が広がる。
コーヒー販売所へ行くつもりなのだが、
看板が小さく車が高速で走っているためほとんど見逃してしまう。
その後に通る街はケアラケクアからキャプテンクック。

 

〜 Tips 3 〜

キャプテンクックはよく知られた探検家だが、意外と知られていないのは

実はハワイを発見したのもクック船長なのだ。

1778年に初めてヨーロッパ人として ハワイ(カウアイ島)へ上陸。

その後3度目の航海の際に原住民ともめ、殺害されている。

だからハワイは現在アメリカの州でありながら、イギリスの国旗ユニオ ンジャックが組み込まれたものとなっている。

 

Day 9月8日(火) Captain Cook ~ Waiohinu

キャプテンクックには一度行きたかったホテルがある。
「マナゴホテル」。

 

1917年に創業の老舗ホテル。

名前からわかるようにもちろん日系人経営。
玄関を入ると昔の昭和初期くらいの商店の様な受付や、創業者らしい夫婦の似顔絵が飾られている。
奥に入って良いのか戸惑う。
受付に人はいない。


いったん外に出てうろうろ写真を撮っていると一台の車がやって来た。

ハワイのロコらしき集団。

店の前に車を置き、そのまま中へ。

後についていく。
さらに中へ進み階段を3段上り、数歩で3段下り、奥のドアを開けた。


するとそこはレストランだった。
思わず後ろをついて、
そ~~っとのぞいてみる。
すると懐かしき 日本の昭和40年代くらい の風景が広がっていた。
昔よく見かけた安っぽいビニール製の椅子にテーブル、定食屋の定番だった奴。

瓶のコカコーラ が似合いそうな風景だ。

天井には扇風機がくるくる回っている。
前のロコ4人は来慣れているらしく、そのままテーブルに座る。

奥から店の人が出て来て話をしていた。
 

実は私は先ほど食事をしたばかり。
とても食べる雰囲気でもなく、仕方が無く次回にする事に。

「今回の旅での後悔」

マナゴホテルで食事が出来なかった事。
この辺りはかなり古い建物が点在している。

 

時計を見ながら計算すると、

やはりヒロへ向かうのはほとんど無理な状況。
どこかの地点まで行って戻ってくる事を考え、

コーヒーベルトの店も含め、他の建物探訪は帰りの道中でする事にした。

右手には海が広がるんだが、既に雲が低く垂れ込めている。
もう海と雲の境目がはっきりしない。
海の青さもほとんど消えている。
雨が降るのも時間の問題と言う感じ。
走っている11号は若干の凹凸があるんだが、

基本はこれぞアメリカ!と言う直線道路。
その周りはどこまでも続く溶岩台地。

何しろ周りは溶岩台地と突如として現れる緑。

そこには改めて生命の息吹も感じられる。
よく見るとマカダミアナッツの木だ。

マウナロアの長い稜線が左手に続く(続いていると思うのだが雲で見えない)

空港でレンタルした時に満タンだったガソリンも
、この2日間で後一目盛りまで来ている。タダタダだだっ広い荒野を走り続けるにはちょっと不安。

"Waiohinu" と言う街でGSを見つけてガソリンを慌てていれる。約40ドル。

 

Day 9月8日(火) Naalehu

街が見えてくる。住宅もある。
すると目印の亀のマークが描かれた建物の屋根が見えた。
ハワイ島最南端であり、

何と!

アメリカ最南端の街

“Naalehu”だ。


私は20年前(1990年)メインランドのアメリカの最南端、

フロリダ半島から突き出た

キーウエスト』

に行ったことがある。


「キューバまで何マイル」

と、書かれた標識があるリゾート地だ。
実はそこよりも

「さらに南にあるアメリカの地」。


キーウエストは「ヘミングウェーが愛した地」として知られるが、ここは恐らくアメリカ人でもそんなに知られていないだろう。
 

町にいくと、そこら中に

 

"Southernmost"

       < 最南端 >

 

と書かれた標識や看板が立っている。
町の人にとってはそれが誇りであり、観光資源なのだろう。
「町」と言っても大きな建物は3つ。
1つは閉館した映画館「ナアレフ・シアター」。

一旦は復興させたらしいが現在は閉館している。残念。

2つ目はレストラン「ハナ・ホウ」。

 

3つ目はベイクショップ「プナルウ」。

パン屋さんなのだがここは大人気。
小さな植物園もあり、観光で訪れた人はたいていここで買い物をするようだ。


"Southernmost Bakery in the USA" 

(アメリカでもっとも南にあるパン屋さん)

なるほど。これは「売り」になる。

 

〜 Tips 4 〜

ここまでくるまでに何度か雨に当たった。 

ハワイ島は本来は『一日の中で四季がある』と言われる位に天気が場所によって違う。

東海岸は主に雨が多く、西海岸は晴れるところが多い。 

マウナケアの山頂付近は雪も積もるし、ワイメアの街は霧が多い。

4000メートルもの山が2つに、活火山キラウエアと3つもこんな小さな島にそびえるんだから、それは気象条件も違う。  

ちなみに、地球上の13分類される気候帯のうち北極気候とサハラ気候を除く、

実に11の気候帯が存在する。

 

今回の旅で唯一雨らしい雨が降ったのはこの南部だけだった。
ナアレフではあまり当たらなかったが

そこを出て再び11号を北上始めると土砂降りの雨が降り出した。

ワイパーは全開でも視界が利かないほどのスコール。


そのためナアレフを出て寄るはずだった最南端の岬、カ・ラエ・ポイントは残念ながら次回に。
(カ・ラエ岬は11号から約17キロ程も道を外れ、南下しなければならない)
そんな雨の中だがこれまで見ることができなかった植物に偶然出会った。

 

Day 3  9月8日(火)  Back to Waikoloa

土砂降りの雨はほどなくして止んだ。

行きの道中に行きそびれた場所を注意しながら向かう。

途中これまで見たくても見られなかった花を発見。

 

「エンジェル・トランペット」。

 

下向きに咲く、その名の通りラッパのような形の花。
通り沿いで来る途中に発見したが止まれず、帰り道で寄り激写。
ハワイアンキルトでもよく題材に使われるこの花、
本物を見たのは初めてだった。

ちなみにエンジェルトランペットは

猛毒の花。

触ったあとで手をなめたりすると 幻覚や眩暈(めまい)、目に入れると 失明の恐れ もあるそう。

注意が必要です。

曇り空のため日が落ちるのは早そうだ。
4時過ぎに再びコーヒーベルトに到着。
11号からナプープーロードに下り、11号の交差点手前にある目立つ建物。
今回お邪魔したのが

『コナ・パシフィック・ファーマーズ・コーポラティブ』。

 

日本人がいてちょっと話をすると、

ここは農協みたいなところらしく、新鮮な豆が入荷されるとの事。

値段はそれほど大きく変わらないが、あまり通常の小売店では見かけない豆が置いてあるので好きな人はどうぞ。
ただしわかりづらい所かもしれません。

 

その後、行きに寄れなかった街 ”Kainaliu” に。ここも小さな通り沿いの街だが、古き良き時代のハワイを感じさせる。

 

"OSHIMA"や"KIMURA"などの日系人の名前のついた建物がそこかしこに。

ここまでのハワイ島散策で珍しくなくなった映画館もある。

 

しばらく立ち寄った後、再び帰路につく。

日は徐々に傾き始めている。
なんとか日が沈む前にホテルに到着。
部屋からはきれいな夕日がが見える。

昨日は近くのハプナビーチで、

今日はホテルのラナイから夕日には恵まれた。
オレンジ色に空を染め上げる。

ホノカアのアンティークショップのグレースおばさんがくれた、
パパイヤとパッションフルーツを割って食べた。
見た目は気持ち悪いが甘くて美味しかった。

 

3日目が終わる。

 

~ Tips 5 ~

3日目 全行程 所要時間:約10時間

走行距離:約190マイル ( approx : 304キロ )

2日間トータル:486マイル ( approx : 778キロ )

 

Day 9月9日(火) Kona ~ Waikiki

ハワイ島 最終日。

朝、レンタカーを返し空港へ。

コナ空港では歓迎のフラを踊っていた。

 

離陸後窓の外にはハワイ諸島が順番に現れる。

まずは カホオラウェ島。

(元米軍演習地で原則立ち入り禁止)

と奥に マウイ島 が見えてくる。

 

その後、ラナイ島、

次にモロカイ島、

最後にオアフ島と続く。

オアフ島もダイアモンドヘッドやホノルルも見え、嫌でも雰囲気が盛り上がる。

 

 

ホノルル空港もいつもと違う。
国際線を降りる訳ではないのでインターアイランド専用の到着口。
その後、普段使っているリムジンバス(片道9ドル)でワイキキへ。

 

今回の宿泊もシェラトンワイキキ。
受付に行ってびっくり。

リノベーションされてきれいになってる。


部屋は31階建ての29階。

最高の景色が広がる。
ラナイから下を見るとプールもリノベーション完了。
早速行ってみると!

何とプールのエッジ(縁)が無い。
プールサイドから海の方を見ると、

対岸のプールサイドが海と同化しているのだ。

 

一見、海とつながっているような錯覚に陥るデザイン。監視員がカメラを持っている私に聞いて来た?


"Did You Take a Picture?"

"Hono! Hono! "

 

何の事かさっぱりわからないでいると、

"Turtle!"

と指を指す。
指先の方を見てみると何と!

 

ウミガメ。
ワイキキビーチでウミガメが現れた。


10数回来ているが、

ワイキキでウミガメを見るのは初めて。
プカプカ浮かんでは潜り、また現れる。
よく見ると3匹。

気持ち良さそうに泳いでいる。
ハワイでは州の規則でウミガメに触る事は禁じられている。(確か500ドルの罰金)

ハイアット内のスタジオリムの
いつもお世話になっているレイコの所に到着の報告へ。
近況も含めてしばらく話し、翌日食事をする事を約束して別れる。

夕方から街の散策&買い物へ。
相変わらず人だらけのワイキキ。


来週末には5連休だと言うのにうじゃうじゃいる日本人。
今週一週間休んでまた来週休みなのか?
景気が悪いと言うのに、いる所にはいるもんだ。

夜9時過ぎまでアラモアナに滞在した後戻り、

必ず食べるインターナショナルマーケットプレイスのランチプレートの店 ”Choi's Kichen" でスパイシーポークを食べようと思ったら、クローズしたばかり。


結局、リノベーションしたロイヤル・ハワイアン・ショッピングセンターのフードコート内でスパイシーポークを食べる。
案外美味かった。
部屋に戻る。

波の音を聞きながら(そう言えばハワイ島では聞こえなかったなぁ)ゆっくり。
楽しい日々もまもなく終わる。

 

〜 Tips 6 〜

2009年のハワイタバコ事情。

レンタカーももちろん「全て」禁煙。

(ただしオープンカーを借りれば・・・・ね?)

宿泊したマリオットホテルはすべて禁煙。

吸えるのは建物の外のかなり離れた所、一カ所だけだった。

ワイキキのシェラトンは喫煙ルームがあり、そこを選んだ。

(ただし部屋内は禁煙、あくまでも吸えるのはラナイのみ)

場所によっては方針で全面禁煙のホテルもある。

事前に確認した方が良い。

今はバーやレンストランも全面禁煙。

飛行機の中で吸えた時代はもはや遠い昔の事となった。

空港も以前は通路のような屋外で吸えたのだが、今は空港の外の道路と道路の間の中央分離帯のような所のみ。

だから荷物を預け、座席指定をしてからいったん外に出て最後に吸う人が多い。

これだけ厳しくなると当然道路での歩きタバコが増えている。

規制はされていないが、モラルの問題は出てくる。

道端に灰皿がある所はもちろん良いのだが、歩きタバコは止めた方が良い。

年々厳しくなっている感じがするハワイのタバコ事情。

喫煙者は相当の覚悟が必要だ。

(ちなみにマルボロ1箱7ドル(700円)以上。買うのはバカくさい)

 

Day 9月10日(水) Waikiki

朝7時に起床。

サーフライダーのバニヤンカフェで朝食。

 

その後、たまには・・・と言う事で

観光トロリーに乗ってみる事に。
まぁ、東京人が「はとバス」ツアーに参加し、

札幌人が大通りの馬車に乗るようなものか。
ハワイ・ロコとは言わないが

ここまでオアフ島に関しては「くまなく回った」と自負していたので、別に見るものも無さそうなもんだが一応乗ってみる事に。

 

ところが意外と面白い。 

デューティーフリー(DFS)を出発し、トロリーは街の中を走り抜ける。 

その後ワイキキを離れダイヤモンド・ヘッドを目指す。

ダイヤモンドヘッドを周り込むように石原裕次郎別荘などを見学し、高級住宅地街カハラ、ハワイカイから

(カイとはハワイ後で海、海はカイとも読む。 偶然か?)

ハナウマ湾へ。

 

いったん10分ほどの休憩。

(ハナウマ湾は実は10数年ぶり。)

その後潮吹き穴、サンデービーチを通り

マカプー岬、シーライフ・パークまで周り戻ると言うコース。
全行程約2時間半。料金は30ドル(約3、000円)。

まぁ景色もきれいなんだが

面白いのが、

ドライバーの案内。

 

ハワイアンなんだが、

日本語をたくさん覚えている。

でも変。

かなり。


水族館では、

「美味しそうな魚がたくさん。」とか、
出てくる魚の名前が
「マグロ」「ハマチ」とか寿司ネタばかり。
ボビーオロゴンみたいなイントネーションで

「マグロトカ、ハマチトカ、タクサンイルヨ。」
「トゥリカワニ、トゥカマテクダサイ。」

          (つり革につかまってください)
「ハゲアタマ」

(本人がスキンヘッド)

とか乗客が爆笑しっぱなし。
ただ、トロリーが木製のシートなのでちょっと辛かった。

ほぼ午前中を使いワイキキのDFSに戻ってくる。
意外と満足。
その後、時間つぶししながら買い物散策。
そろそろ気になってくるのが土産物。
毎年一番苦痛なこの作業がやはり今年も残ってしまった。
誰に買うかとかメモしておけば良いのに、いつも思い出した人にだけ購入して
結局足りない。
結局今年も同じパターン。
少し多めに買っておく。

もたもたしていてレイコ達との夕食の約束の時間ギリギリに。
毎年恒例となってきている夕食は

「田中オブ東京」。
何度かハワイに行っている人は結構バカにするのだが、意外に楽しめて美味しいのが、

この「田中オブ東京」。
いわゆる鉄板焼きなのだが、料理人がショーを見せながら調理して行く。

 

日本人なら絶対に「不謹慎だ!」と叫びそうなのだが、

もはや固い事は言うな!と言う域に達している。笑 

チャーハンは宙を舞うし、

エビのしっぽはコック帽の上部の凹みに投げ入れるわ、

火をつけて天井までも届く炎を巻き上げるわ、

知らない人が見たら目が飛び出すに違いない。 

でも、 上手いし、美味い のだ。 
文句無し。

散々食べて「また来年!」と別れた。

ホテルに戻る。
いよいよ明日は帰国だ。
荷物のパッキングは私はやらせてもらえない。

(へたくそと罵倒され、結局喧嘩になるため)
最後の夜もラナイで波の音を聞きながらゆっくりくつろぐ。

未明に就寝。

 

Day 6~7   9月11日(金) Departure from Hawaii

最終日。

ついに帰る日。

朝から天気が良い。

 

飛行機の時間は午後2時50分。
過去もっとも遅い時間の出発。
考えてみれば最初の頃はパックツアーで行くと

最終日は午前4時頃に荷物を部屋の入り口に出しておいて、午前6時には出発だった。


つまりその日も『一日』に一応はカウントされるのだが、何とも納得いかない4泊6日の旅だった。
ところが徐々に真っ当な人間が生活する時間にずれてくれている。
今回は午後の出発だ。

と、言う事は普通に朝起きて、ホテルのラウンジで朝食をとり、さらに最後に街の中を散策してもまだ十分間に合うのだ。

実は最後にどうしても行きたい店があった。

「パナマ帽」の店 なのだが、

昨晩の食事で現地のレイコに聞いたら隣のホテルにある事がわかった。

散策しながら見つけて、入ってみた。

白いあごひげを生やした老齢の男性が一人。

中はと言うとパナマ帽だらけ。

いろんな形がある。

話を聞ていみた。

何とその昔ハワイにお越しの際に、

昭和天皇も立ち寄られた由緒あるお店なのだ。

白黒の写真が貼られていた。

ここのパナマ帽はとても丈夫でくるくると巻いても復元する。

(あまりやらない方が良いそうだが)

もっとも高級なものは一年かけて「ある職人」が作るらしく、

値段は 何と!! 

1,100ドル。 
つまり日本円で10万円以上!!!

麦わら帽子が10万円ですよ!!


平均しても300ドルはする高級品で、

(確かに品質の良さは手に取れば誰でもわかると思う)

残念ながらくるくる巻けるタイプはサイズが無くて購入出来ず。

 

(通常のものはちゃんと帽子入れの箱に入れて持ち帰る。よく船に乗る金持ちが必ず持っているようなやつ)
次回には必ず買う事を約束して店を後にした。


“See You, Next Year!” 言ったが、

笑ってた。
多分ジョークだと思ってるんだろうなあ。

間違いなく来るのに。

チェックアウト後、タクシーで空港へ。

相変わらず空港は多くの日本人が行列をなしている。
5連休前の週にこれだけの日本人
が来ている。
そのうちどのくらいの人が、

また来週 きっちり5連休 なんだろう?
「金がない」とか「景気が悪い」と言う割にある所にはある。

楽しんでいる人はいるもんだ。

荷物預かりの所で地上勤務の日本人女性から声をかけられる。

(チケットを見ながら)
「福地さんってテレビに出ている方ですよね?」
「?!」
「実家が北海道でして。帰省した時は見ていますよ。」
「え?!あ、ありがとうございます。」

 

と、ここまでは良かったのだが、


実はこの後、

過去10数度のハワイの旅で一度も無かった事で引っかかりました。
『重量オーバー』。


何でも規定が変更になり、

エコノミーの預け荷物の最大重量が、

32キロが23キロに変更になっていたのです。
夫婦でトータル3個だったので

予備のバッグに入れ替え作業をカウンターの横で堂々と!始め、なんとかクリア。

(一人2個まで無料です)
 

結構引っかかっている方が多かったので注意が必要です。
ちなみに超過料金は
50ドル(約5000円)です。
面倒くさいと払う人も多いと思いますが。
例えば、かなり大きめのスーツケースなどを持ってる場合、
普通に荷物を詰め込むと大抵オーバーすると考えた方が良さそう。
(私の場合は100リットルのスーツケースで重量オーバーになった。)

 

予想に反して帰りの便も非常口前が確保。
帰りもくつろいでいける。


用心のため機内ではマスクをする。
ハワイではしている人は全くいなかった。

空港内、機内でしているのも日本人だけ。

恥ずかしいが、そうも言っていられない。

行きの飛行機で一緒になったCAの女性とまた機内で会う。
機内の担当エリアではなかったが、ご丁寧に挨拶に来てくれた。

 

こういう出会いもまた嬉しい。
笑顔のアロハで始まり、

笑顔のマハロで終わる旅。
また行こう。ハワイに。 


To Be Continued... Next Year.

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